2017年9月14日木曜日

排水の陣

1年半前、うちの高専のコンクリート系の教員の最年長になり、材料実験室の管理は私が中心となった。

管理方針としては、3つある。

1) 片付けをする
←整理以前にモノを捨てる必要があった。倉庫番(ファミコンのパズルゲーム→今は死語)すら成り立たず、まず捨てないと動かす場所がなかった。1回目の大掃除は昨年終わりトラックN台分を処分した。今年は、その後の整理で出てきた不要物がまだまだ待っているが、保留中。

2) 今の教員構成や授業・研究内容に合わせて使いやすく変更する
←現在もなお進行中。今は、コンクリートを研究する助教2名が増えて、3名のコンクリートを扱う教員がいる。洗濯機を設置したり、コンクリートガラの捨て方を明確化したり、ゴミ捨てを明確化したり、教員毎の個別スペースを確保したり、は完了。今度は、デザコン(ブリッジコンテストのようなもの)の活動拠点も実験室に移転することになったので、それが大きな所か。

3) 様々な装置や設備を持続可能的に管理するシステムを作る
←まだまだこれから。圧縮試験装置の荷重検定の資金をどうやって稼ぐか、ミキサーの摩耗をどうするか、なども。
 結構大きなことで、コンクリートの洗い水を排出したり、ピットに溜まったノロを捨てることが、手がつけられずにいた。ピットが溢れそうであるが、手をつける時間がとれず先延ばしであった。本題は、こちらになる。だいぶ貯まってきたので、手をつけなければと思っていて、体制が整ってから・・・と先延ばしをしていたら、今日、その日は来た。私の記憶に残る日になろう、9.14。


 で、話は今朝に遡る。

 朝、コンクリートミキサーの修理・メンテ(←これも懸案事項)のために業者の方との打合せがあるので、練混ぜ室に行くと、排水ピットの排水ポンプが空回りしている音がする。このことは、横浜国大助手時代に似たような経験をしているので、すぐにピンときた。用事が終わってから、ピットの蓋を開けると、ノロが溜まりすぎて、水中ポンプのフロートスイッチが溜まったノロに引っかかり、水中ポンプが止まらなくなっていた。水はカラに。

 結論を先に言うと、先延ばしに出来ない状態になっていたので、技術職員の助けも借りて、2時間掛けて、全体の修理が完了した。メデタシ。


以下、技術情報としてマニアックなので、読まなくても結構。

コンクリートの洗い水は、ピットに溜めて、沈殿させつつ、流入する水を、水中ポンプで屋外ピットへ運ぶ。今回は水中ポンプが動いたまま止まらないという誤作動をしていた。

水中ポンプには、フロートスイッチ(浮きがついたスイッチ)が上下2個ついていて、浮いて傾きが変わることで、オン、オフになる。水位が上がると、下、上の順番にスイッチが傾いて2つのスイッチが同時に浮くとポンプが動き出し、水を排出する。徐々に水位が下がるが、今度は、下のスイッチが元の位置に戻るまで水を排出し続ける。よってある程度溜まったら、ポンプが作動し、下限までいくと止まる、という動作を繰返す。このことは、横浜国大助手時代に困って業者に相談して教えてもらっていたのが役に立った。

今回、ノロが溜まりすぎていて、下のスイッチが下がりきらなかったものである。障害を取り除くためには、ノロを排出しなければならない。大掃除の時に学生に手伝ってもらおうと思っていたが、今やらねばならないので、自分がやるしかない。とりあえず、40リットルのトロ舟に3杯、ノロをすくって、掃除完了。

綺麗な水を貯めて水中ポンプを作動させようとすると、モーターは動くが、水が排出されない。何故だ?
ポンプを持ち上げて動かすと、吸入口から、握り拳大のセメントのかたまりが出てきた。これが詰っていたようだ。掃除でノロが動いて固形物が入ってしまったらしい。

再度ポンプを作動させようとするが、ポンプは廻るが、まだ水が動かない。不思議だ。試行錯誤してわかった。水中ポンプは配管が付いているので、自由な方向には動かせない。その状態で、配管の邪魔にならないようにギリギリ傾けて、水中から出して底部の流入口を確認して、また水に漬けて動作確認、という作業をしていた。既にピットに水が溜まっているので、ポンプを水に漬けると同時に、ポンプは作動する。わかったことは、中に空気が溜まった状態で作動させると、エアが噛むようで水が動かないようであった(その時は気づかなかったが、既に配管が半分閉塞していたようで、それも遠因であったよう)。このことは、横浜国大助手時代に困って業者に相談して教えてもらっていたのが役に立った。

解決策としては、試行錯誤だったが、水中に手を突っ込み、フロートスイッチを下げてわざと水中ポンプを止めること10秒、遅れて空気がボコボコ上がってきた。ラッキー。これで、空気が抜けるようだ。数回繰返して、水がでるようになった。

しかし、まだ水の流れが遅い。チョロチョロしか動いていないようだ。

途中、配管がフレキシブルホースに変更になっている箇所があり、それが折れ曲がって狭くなっている箇所があったので、そこを何度も曲げ伸ばしをしていたら、一気に流れるようになった。「やった解決」と思っていたら、しばらくして、再度水は止まってしまった。

想像が付く。多分、フレキシブルホースを動かしたお陰で、ホースの内面に溜まっていた固形物が剥がれて排出されるも、途中でそれが閉塞してしまったようである。このことは、横浜国大助手時代に似たような経験をしているので、すぐにピンときた。良いことを言おう、ホースの途中でホースを揺らしてはならない(その理由は後半へ)。

またもや困難。

ホースの先は、屋外のピットである。地中の配管を通って、ピットに流れている。実はこのピットが鬼門であった。屋外ピットの蓋になっているグレーチングが取れないのである。グレーチングは上からスポッとはまっているので、垂直に持ち上げないととれないので、バールのようなものでテコの原理で上げようとしても、斜めになってしまうのでダメなことはわかっていた。このことは、横浜国大助手時代に似たような経験をしているので、すぐにピンときた。前述の通り、1年半掃除が進まない理由が、グレーチングがとれないことだったのである。

しかし、現在、これを解決しない限り、排水ポンプが閉塞したため、コンクリートを練ることも出来ないし、そもそも、実験室の排水が全てここに集中しているので、実験室内で手すら洗えない。

「林先生のいつやるの?今でしょ」が発動されて、忙しいけど今やらないと大変なことになる、ということで、1年半開かずの扉を開けることとした。

100kg以上の力が必要はわかっていた。今ある道具を使うには、チェーンブロックで引張るしかない。このことは、横浜国大助手時代に似たような経験をしているので、すぐにピンときた。横浜国大時に使った三叉がないので、他に何か反力を取るためのものが必要である。第一に、脚立。これがダメなら、屋外の屋根のフレームがたまたま真上にあるのでそれから引張ること。結局、第1弾の脚立にロープをかけて、チェーンブロックを介して、大きな力で持ち上げて、開かずのグレーチングをあけることができた。

そして、また、その中のピットが深い。さらに、3杯のノロを搔きだしたところ、目当てのホースの先端が出現した。案の上、ノロに埋まっていることと、途中の固まった固形物ののかけらで閉塞しているのがわかった(透明ホースなので見える)。細かい振動を与えながら徐々に閉塞物を取って行くと、最後にドバーっと水が出てきた。このことは、横浜国大助手時代に似たような経験をしているので、すぐにピンときた。良いことを言おう、振動は、ホースの最下流側から行うこと。そうしないと、その下流で再度詰るのである。鬼門の排水ピットの蓋を開けなければならなかったのは、ホースの末端から振動を加えるためでもあった。ついに運河開通である。

ということで、1つ敵を倒すと、また次の敵が現れるファミコンゲームみたいになってきて、最後は、ラスボス「グレーチング」を倒すまで、ストップすることができなかった。
午後は、私は事務方による物品検査が待っていて絶対に終わらせなければならないし、そのまま放置しても、誰かが実験室で水を使ってしまうと早急に実験室内で排水が溢れてしまう「排水の陣(造語)」であった。

前日まで出張が続き8日も不在で、学校の現場から離れていたが、良い洗礼となった。事件は現場で起きている。

またトラブルシューティングに詳しくなった。何度も、(赤字で)「私が助手時代に」、と書いて読みづらかったと思うが、全て、自分で考えて体験したことが、このように確実に身についており、それがあったから短時間で解決をした、ということも言いたかったためである。今朝の出発時点も、かすかな乾いたモーターの音にピントきたことである。(そんなことしないが)イヤホンで音楽聴きながら実験室を歩いていたら絶対に気づかないことである。

失敗が人を育てるとは言ったもので、それを私以外の若手教員や学生に、このような経験またはそれに準じた体験を行わせることが、今の課題である。

輪を広げる

本日は、県内のとある自治体の橋梁長寿命化に関する会議のキックオフの顔合わせ。

非常に熱心な発注者であり、試行錯誤、創意工夫をしておられて感心した。こちらからも、人財育成の県内の取組み、診断士会、香川ME、新設コンクリートの話など提案させて戴いた。長岡高専の井林先生が作られたタブレットの点検システムも紹介させて戴きながら、データベースと連携できるのでは、と感じた。

これまで聞いたことなかった離島の橋の建設の話もあり、まだまだ解決すべき課題は現場にいくらでもあることを知り、もっと地域との連携を深めていきたい決意を持った。



2017年9月10日日曜日

机を片付けてはいけない理由

9/6-8は、福島県にて高専教員の会議&委員会見学会の参加であった。私の時間マネジメントの不備などアラも目立つが、とにかく一歩進めることができたと思う。ちょっとした小話を。


借用した有料会議室(正確には、会議室が空いていなかったので、展示場を会議室として利用)は快適で、かつ安価で、とても満足している。

会議室借用に関わる出来事を記したい。展示場なので、フロアには何も置いておらず、会議に使用する長机と椅子は、奥のバックヤードから自由に出して使用可能だった。1日の利用終了後はセルフサービスで片付ける必要があるのは普通であるが、受付で口頭で次のような趣旨のことを言われた。

「長机と椅子の利用は無料です。バックヤードから自由に出して使って下さい。終了後は、椅子のみを片付けて下さい。」

1日目が終わって、受付に終了の電話をしながら、使用したメンバー全員で長机と椅子を片付けた。そういえば長机は片付けないような話を聞いていたような気もするが、逆に私の聞き間違いで、『片付けが終わっていないのに係の人を呼んでだらしのない人だ』と思われてもいやだったので、全部片付けてしまった。

すると、やっぱりそれは正しかったようで、係のおじさんから、「机は使いましたか? いくつ使いましたか?」という問いが。「片付けたらまずかったですか?」と聞き直したら、「まあ、いいです」という風な返答が。歯切れの悪いまま1日目が終わった。

その帰り道と懇親会で、上記の対応について、話題になった。いくつかの仮説を立ててみた。

仮説1:(何故かわからないが)机の使用個数をチェックしている。→使用個数を聞かれたので、今のところ仮説は棄却されていない。
仮説2:展示場の備品ということで、机の上に色々な展示機材を置くことが多く、机を傷つけるケースがあり、そのチェックのため。ただし、これでは何故椅子は良いのかが不明。

以上の理由は想像が付くが、若干悪ふざけもあるが他にも考えてみたい。

仮説3:福島県人は、掃除の際に机は絶対に片付けない。理由は不明だが、昔からの伝統。学校の掃除でもその様に教育されている。
仮説4:その貸し会議室には、机の掃除をさせたら右に出る者はいない、という天板磨きの匠(人間国宝認定)がいる。ただし、椅子の掃除は苦手。
仮説5:敢えておかしな要求をしてみて、ツイッターやブログへの書き込みをチェックしている、SNS探しの一環。不愉快にさせない要求であるのがポイント。→この時点で私は罠にはまっている。


翌朝、改めて同じ会議室を借りる手続きにおいて、受付で同じことを言われたが、その理由は説明がなかった。私の方からも、「椅子は片付けて、机は片付けないのですね」と念を押すと、イェスと。ただし、ここでも説明は無し。

今日の机はたまたま私が座ったところが、天板が少し凹んでおり、仮説2は棄却されてしまった(厳密にチェックするなら、レンタカーのように事前チェックがあるはず)。

昼、その日の会議室使用が終わり、片付けの際は、今日はきちんと机を残した状態として、係員を呼んだ。

実はその直前、午後からの予定の都合で昼食時間を短縮したため、参加者一同がコンビニで食事を買ってきて着席して食べた。食べ物を散らかす参加者はいないが、私は飲料の水滴(あくまでも水)が落ちて、天板に若干シミのような跡が付いたことが直前に気づいたが、既に電話で係員を呼んだ後で、濡れ雑巾もない。見つかって注意されても仕方が無い。まな板の鯉だ。

係員が来た。昨日と同じ係員だったが、こちらが机を片付けていないのは我々の怠惰でないことの言い訳として、「机は片付けないのでしたよね」と聞かれていないのに、口から出る。

係員は、仮説4の天板を雑巾がけするわけでもなく、おもむろに長机の天板を90度傾けて片付けを開始しながら、「お疲れさまでした。結構です。」と。

私は「????」となった。心の中で『一体、この一瞬で何をチェックしたのだ? 机を残していた意味は何なのか。』

そして勇気を振り絞って、「なぜ机を片付けてはならなかったのですか」と聞いたら次のような答えが返ってきた。

「机の下のメッシュの棚部分に忘れ物をする人が多いのですよ。だから1つずつ天板を傾けてチェックしていると。」

なるほど。理由はシンプルだった。

しかし、バックヤードの机の収納は、収納天板を90度傾けて立ててからになっているし、そもそも机は多数あるので傾けないままではバックヤードに入らないので、利用者自身で気づくはず。納得はしないものの、先方が言っていることは理解できた。常識が通じない意味不明の利用客はいるだろうから、彼らなりの防ぎ方があるのだろう。


ということで、彼らは間違ったことは言っていないが、一言説明があった方がすっきりするのになぁと思った。とはいえ、これも、事前に説明してしまうと、『そんなの大丈夫大丈夫』、と勝手に解釈して忘れ物チェックすらスキップするトンデモない客がいるかもしれないので、敢えて伏せているのかもしれない。

我々はあくまでも外野からでしかなく、一見さんに過ぎないのだ。我々は、知っている世界の中でしか判断はできない。知らない世界も多数あるはずだから、安易に批判はできない。でもなぁー。

実はもっと複雑で、片付けは表の理由で、実際には・・・・・。


まとめ:たわいのないことも、ふーん、で終わらせるのではなく、理路整然と理由を考えるのは、思考訓練となって面白い。
 ブログ読者からは「片付けの際に怪我をするのを回避しているのでは?」という指摘も。

2017年9月2日土曜日

夏の自由研究 セミの全数調査を実施!

9月最初の週末。夏の自由研究は終わりましたか。何とか終わらせて、無事提出した? いえいえ、子供のではなくて、あなた自身の自由研究を。

毎年、気になっていることがあった。マンションの入口にある幅2m、長さ5m位の植え込みに、真ん中に1本だけ木が植わっている場所が、ポーチの左右にある。そこに、夏になると、セミが鳴き、朝になると中央の木だけでなく、低い植え込みにも多数、セミの抜け殻がある。当たり前の光景であるが、毎日毎日多数増えていて、一体どれだけのセミがこの狭い植栽に待機しているのだろうかと。

仮に100匹いるとしたら、平均7年の幼虫の滞在時間を含めると、実は土中には700匹のセミがいるのかもしれない、と興味は尽きない。その700匹は、多分まんべんには分布せずに木の付近にひしめき合っているはずだが、領土争いは起きないのだろうか。

また、セミといえば、関東(神奈川県横浜市、裏に広域公園あり)にいたときにはアブラゼミをよく見ていた気がするが、香川県高松市に来て自宅付近(住宅街)はクマゼミミンミンゼミ(羽が透明で、若干黄緑色の模様)が多いなぁと思いつつも、正確な割合もわからなかった。全数捕まえてチェックしてみたら、と数年前から思っていたが、行動には移さなかった。

家族ともそういう話は何度かしたことあり、思い立って、全数調査をしてみようと思い、行動することとした。セミが鳴き始めたら、既に調査は遅れており終わりである。思い立ったのが、7月7日で、翌朝から、セミの抜け殻を全数調査することにした。何気なく思った日だが、ちょうど良いタイミングだった。5日目から個体が確認されるという、良いタイミングだった。

出張時は子供にお願いしたが、それを除くと一人でやりきった。データ分析も、生データを見せただけでは子供は反応してくれず、子供たちの自由研究のネタになるのではないかとの淡い期待も消えた。

1度カウントした抜け殻は、翌日もダブルカウントしないように、発見と同時に採取して残さないようにした。その結果、多分、このマンションの住人、管理人さんは、「あれ?そういえば今年はセミの抜け殻がない、何故?」と思ったかもしれない。

苦労の連続だった。マンションの前で、木にとまった抜け殻を採取しているのは許せるとして、低い植え込みでも羽化をするので、植え込みの裏までしゃがんでゴソゴソ探す41歳のおっさんは、明らかに不審者である。7時を過ぎると、ゴミ捨てで降りてくる住人に出会うので、6時30分まで、遅くても7時前には終わらせたい。慣れれば3分で。

残念ながら、住人の方と遭遇したことは3回程度。悪いことはしていないが、いかにもセミを探しているように上を見上げたりして、オーバーリアクションになってしまう。遅い時間に出るときは、遭遇確率が高まるので、見せるために子供の虫取りかごを持って出たり。(通常の朝早いときは、ビニール袋1枚が普通)

なお、夜19時頃には、セミの幼虫はゴソゴソと土からはいだしてきて、木を登り始める。20時には、羽化の神秘的な光景が繰り広げられる。そのネタは数年前に書いたと思うが、結構早いのを認識している人は少ないのでは無いか(写真はフェイスブックだけだったようだ)。

色々と見てみると、住宅街の街中で、静穏な環境にあり(レンガに区切られているので、道路の街路樹のように道路との境がないものではない)、街路樹のように土が踏み固められていない、というのは実は数少ない環境であることに気づく。

さらに、独立木が1本で、それほど大きくないし、葉っぱも少ない種類で、かつその観察場は、3方向からアクセスできるので、ほぼ間違いなく全数調査ができるのが凄い。というのが左右2箇所ある。

既往研究をリサーチしたが、ある公園の全数調査をしている小学生(か中学生)の自由研究の成果は圧倒であったが、高い木で見えないものや、探し漏れもあるだろう。ここに生態系が有り、全数調査ができるのは、幸せである。

羽化に失敗する残念な例も多数見てきた。木や植栽に登れずに、力尽きている例。その場合朝の段階ではまだ生きてゴソゴソしているが、力が足りないのか、または爪の鋭利な部分が折れるかなどして、登れない。朝方には、殻は固くなっていて、もう無理なのかもしれない。昼すぎには、蟻や鳥にやられるだろう。

さらに、植え込みから落ちて、土の方へ落ちればリベンジできるが、手前のタイル張りのポーチ側に落ちたら、つるつるしていて二度と這い上がれない。これも残念。また、多分幼虫の時分に体が傷つくか、羽の奇形で開けないものも。羽化の途中で何らかの理由で止まってしまい、半分だけの姿も。

結果として得られたセミは、全数、クマゼミミンミンゼミ。時期をずらして、アブラゼミやヒグラシなどあるかと思ったら、全くなかった。クマゼミミンミンゼミの単一種類。

総数は、110匹。これは、羽化に失敗した数も含む。羽化に失敗した総数は11匹。ちょうど10%が失敗している。

書き忘れたが、環境だが、マンションの建設後、15年ぐらいだろうか。その間に、この生態系ができている。

右側の場所と左側の場所の違いは、ばらつきがあって傾向は見られなかったが、それの合計は、きちんとした正規分布のような感じであった。

まとめたグラフは次の通り。

きちんと分析はしていないが、とりあえずこれで終わる。

生データ(左右の区画の別、日々の羽化の失敗個数)も必要であれば出しても良い。

天気との関係は気になるが、朝の段階で雨が降り続く日は少なく、印象としては変化はないような。前日の天気が影響を与えているかもしれない。

羽化失敗以外の抜け殻は全てあるが、オス、メスのチェックはしていない。欲しい人には差し上げます。

データは公開したいので、それを自由に使ってもらうのは構わない。

ということで、以上、大人の自由研究でした。

最後に、実際に行った証拠を写真で見せます。虫が嫌いな人は見ないで下さい。



















修正履歴:
9/2 ニイニイゼミ→ミンミンゼミへ修正
9/3 ミンミンゼミ→クマゼミへ修正

2017年9月1日金曜日

舞い降りてくる

「舞い降りてくる」というフレーズは、私のブログでよく使っているつもりだったが、検索したら過去になかった(アイデアが降りてきた、というフレーズはあったので正確には1件か)。フェイスブックの方では、多数書いていると思うが検索機能はないのでわからない。

一生懸命考える。数分の場合もあるし、1時間の場合もあるし、さらには一度考えるのを中断しても他のことをやっている(実は、無意識のうちに考え続けている)時に、アイデアがふっと浮かぶのである。絶対に浮かぶ。

ある企業からの研究相談で、ある機能を満たす装置の開発が任されている。1ヶ月前に考え始めて、途中1ヶ月のブランクがあり、今日改めて時間をとって、デッサンもしながらの3時間目に、それはやってきた。

途中1ヶ月は、なかなかまとまった時間がとれず、日々のことに追われていたが、当初の約束の締切りが過ぎていることは常にプレッシャーになっていて、実は考えることは意識/無意識で継続していたとも言える。

ゴーストライターが話題になった某作曲家のテレビ番組だったか、曲が浮かぶことを「舞い降りる」というフレーズで表現していたかと思う。半分、マスコミが相手を馬鹿にしたようにそれを繰返し報道していたと記憶しているが、実は私にはよくわかる。

10年前ぐらいになるか、次のような本を読んだ。作家立花隆は、本の書き方、というような本を書いていたと思う。その方法は次のような感じだった。参考図書を数十冊買ってきて、流し読みで良いのでページをめくって読む。ひたすらインプットして、インプットしまくる、そしてよく考える。その後の書き方は、となると、うまく説明できないけれども、「自然と」書くことが頭に浮かぶ、というものだったように記憶している。読者はそれが知りたいんだと突っ込みを入れそうで、何ともだまされたよう印象を受けるかもしれないが、私にはその経験があるので、立花隆が言うことはよくわかるのである。

色々と本を読むと、脳科学の世界では、それは当たり前のことであると証明はされているようである。寝る前に考え始めれて、そのまま眠りについて、朝起きたら答えは出ている。人間の脳は、そういうものなのだと。「こびとの靴屋」が頭の中で働いている感じである。

2017年8月31日木曜日

高専のネットワーク形成の仕組み作り

高専における、社会基盤構造物の維持管理『等』に関する研究者ネットワークが必要であり、たまたま色々な取組みの点と点とが繋がってきたので、勢いに任せてホームページを作りました。

(仮称)インフラ高専ネットワーク ホームページ
https://sites.google.com/site/infrakosen/







若干、ホームページ(に書いた私の文章)から引用・改変します。

安心安全で持続可能な社会基盤構造物の建設、維持管理を日本全国津々浦々で行うことが求められています。地域に貢献する実践技術者を養成する高等専門学校(高専)において、土木工学・建築学の学科を有する高専は日本全国に35億、いや35校あり、これらが連携して地域の課題に対処する必要があります。個々の教員の頑張りだけでなく、全国の教員が連携して地域実践、教育に携わることで、これまで以上の活躍の場が広がると考えて、ネットワークを構築することにしました。

私たちは、コンクリート構造・鋼構造、土木工学・建築学などの垣根を越えて、これらの課題に取り組みます。

(略)

新設構造物と維持管理の連携、鋼とコンクリートの連携、土木と建築の連携、高専間の連携、大学と高専の連携、ベテラン教員と若手教員の連携、の必要性を再確認しました。

地域貢献のための情報交換だけでなく、高専ならではの、授業・学生実験の実施方法、研究室の運営方法、などの情報交換も、教員の教育研究の質を高めるのに必要です。私自身、色々な環境や立場に育ててもらいました。40歳を超えた今、若手でありながらも、逆に私が若手を育てる立場にもなってきました。

担い手不足という言葉は、高専教員にも言えるかもしれません。1つの学校の建設系学科の中だけで育てるのは厳しいかもしれません。大抵、建設系の学科では、コンクリート系であれば1人ないし、2人(ベテランと若手)の教員でなり立っていると思います。

人との交流、人を育てる場、活躍できる場、を作っていきたいと思います。

ホームページはまだ粗々ですが、とにかく身のある交流を行っていきたいと思います。


ロゴマークというか、上記のデザインは、急場しのぎで考えて作りました。絵の具の青色と黄色が混ざって緑色になる、というシンプルな発想から来ています。高専のKも入れて。

四国のコンクリートの品質確保のページ

8/31追記:
これが、四国におけるコンクリートの品質・耐久性確保のホームページです。

https://sites.google.com/site/shikokuconcrete/


8/22執筆(旧):
これから作りますので、これからリンクを貼ります。

排水の陣

1年半前、うちの高専のコンクリート系の教員の最年長になり、材料実験室の管理は私が中心となった。 管理方針としては、3つある。 1) 片付けをする ←整理以前にモノを捨てる必要があった。倉庫番(ファミコンのパズルゲーム→今は死語)すら成り立たず、まず捨てないと動かす場所が...