2017年7月19日水曜日

同窓生

同じ学校出身の先輩、というのは、直接知らなくても何か連帯感がある。

杉原千畝氏の奥様の杉原幸子さんが(旧制の)高松高校卒業生であることを、同期の紹介で、つい最近知った。彼女のサポートもあって、偉業を成し遂げたというドラマを知り、涙が止まらなかった。
参考文献:高松高校同窓会東京支部(東京玉翠会報No.34(2016年) pdfの24ページ。同窓生でなくても、感銘を受けると思います。ファイルは重いですが)


昨日、家に会報が届いて読んでいたら、香西 秀信氏も高松高校の卒業生だとわかる。先輩が執筆した書籍の寄贈コーナーを見て、そのことがわかった。

彼は、ディベート、議論、反論、レトリックなどの著書を多数書かれている。私が前職の大学で、学部生向けのオムニバス講義でディベートの授業をすることになったとき、5冊ぐらい関係図書を探して勉強したことがある。そのうちの大半が、香西氏の書籍であった。授業はオムニバスで3コマ程度を3年程度実施しただけだったが、ディベートについてこれまできちんとしたことを勉強したことがなかった私にとって、非常に勉強になり、議論をする際の基礎知識として、今も血肉になっていると感じている。

改めてネットで検索すると、宇都宮大学教授だということの他、実は2013年に55歳のときにご病気で急逝されていたことがわかる。ネット上では、研究者等のブログでそのことが多数触れられており、その分野では第一人者の方だったということだった。著作に触れて読み込んだのは10年ぐらい前でその時は高校の先輩だとは知らなかったのだが、ここに来て繋がったことに感謝している。愛読者として、後輩として、遅ればせながら、お悔やみ申し上げる。

高松高校同窓会も運営は厳しく今年から年会費が値上げになり、1000円から2000円になったが、こういう繋がりを持てることが、お金に換えがたいものであると実感した。年会費は大学時代から毎年振り込んできたつもりであるが、昨年に限っては忙しさにかまけて、会報を開封したきりそのままにして振り込んでいない振込用紙がずっと自宅の書斎の前に貼ってあったが、今回は昨年分と合わせて振り込もうと思う。


今年1月には、高校卒業22周年(2年遅れという)の同期会をした。今、2年後の大学卒業20周年の同期会に向けて、同期の幹事と話を始めているところである。

2017年7月7日金曜日

現場調査グッズ 4年ぶり更新

ヘルメットについて問い合わせがあり、そういえば以前まとめた現場調査グッズの紹介ファイルが古くなっていたなと思い、その後の更新も含めて先ほど1時間ほど更新してみた。今回、図、写真は全て自分のものに差し替えた。

pdfファイルで公開しても余り読まれないなと思い、ブログのページとする。テキストを打ち直すのは困難なので、画像ファイルのみとなったが、以下の通り。

継続すること、改善することに意味があると思っている。情報が古くなってモヤモヤしていたのが解消できた。機会を与えてくれた、I君、K先生、ありがとうございます。

pdfファイルは、こちらでダウンロードできる。読者の方でパワーポイントファイルが欲しい方がいれば、直接ご連絡を。

うどん県ロゴマークの件、名刺にもヘルメットにも刷っているので問い合わせを戴くが、香川県観光協会に、林研究室として使用登録をしている。



















コメント:コクヨ:セ-Y31B は防水紙である。表紙は樹脂製で硬さの好みは分れるところ。色々試したい方はどうぞ。







2017年6月30日金曜日

次のステージへ

昨日は、とある研究会。

現在、最終的にコンクリートの品質確保を達成するためのいくつかの取組みを行っているが、材料と施工をどうやって繋げるか、という所に行き着いている。昨日の研究会ではそこまでの成果を発表し、次のステージに進むことを皆で確認した。

新たなステージへ。

2017年6月25日日曜日

たっすいがは、いかん

キリンビール高知支店の奇跡」という本があるが、数ヶ月前の「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」という本を紹介するラジオ番組(のポッドキャスト)で知った。

実際の営業マンのドラマは面白い、と思いながら聞いて、高知の県民性を改めて知った。昔のキリンラガービールを高知県人の声で復活させた(エピソードも含まれている)ドラマである。

私は、ビールについては詳しくなかったので、これまで、好きなのはとりあえず(アサヒの)スーパードライだと思っていた。父が好きだったから、というのがあるだろう。まだ若かりし父が、スーパードライが販売になり、とても美味しいのでビールを切り替えた、という話を聞いたのが、小学生の頃だと思うが(新発売時、私は10歳)、心に刻まれている。

オランダに出張に行った後のしばらくは、Heinekenばかり飲んでいた。

熱い思いに共感すると、すぐに欲しくなる。それを聞いて、急いでキリンラガーを買いに行った。それで、旨い旨い、と思って飲んでみて、しばらくして検索すると、それは、1996年に味を変更した(高知県人が、味が薄い(たっすいビール)と評した)ビールの方だった。高知県人の声で復活させたラガービールは、クラシックラガーと名前を変えているという。

で、改めてスーパーに買いに行ったが、なかなかクラシックラガーは売っていない。香川でも特色のある酒販売店「ヒサモト」で売っていたので、とりあえず6缶入を買った。とにかく、私は物語に弱い。

さて、その本も、実はラジオでさわりを聞いていただけで、実際に本は読んでいなかった。それはまずいだろうと思っていたが、本日たまたま訪れた書店で目についたので購入して、1時間ちょっとで読み終えた。

・真実は現場に有り

・量は質に転化する

・苦しいときの変革は地方から起こる

・NKK(何も考えないで行動する ←これは、本の中に出てきたある社員の行動)

最近感じていたことがオーバーラップして気持ちよく読ませていただいた。

以下の看板は、今月の出張の際、高知空港で撮影したもの。本物を見ることができた。でも、空港内の飲食店では、ラガービールを見つけることができず残念でしたが。


というわけで、現在の所、我が家にあるビールは、キリン クラシックラガー(写真右)である。キリン ラガービール(生)(写真左)ではない。


2017年6月24日土曜日

動かない点 からのインスピレーション


NHKの「大人のピタゴラスイッチ」という番組があります。科学、数学の考え方などをわかりやすく教えてくれる良い番組です。これまでいくつか放送されていますが、「数ピタ(すうぴた)」の回について、あるコーナーで使われているツールを、小2の息子にリクエストされて作ってみました。精度が悪くて軸があってないですが、とにかく家にある材料で完成させました。家に太めのボルトと、それに合う蝶ナットがあって、これは一生家の工作では使わないな、捨てようか、と思っていたものを使えたのが個人的には嬉しいです。このために数年間待っていた、という感じです。

参考まで、ピタゴラスイッチ 数ピタ の回の評判は以下の通りです。
http://www.nhk.or.jp/school-blog/300/206319.html

https://tvtopic.goo.ne.jp/program/nhk/52811/820637/


番組のあるコーナーでは、「動かない点」があるのを、精緻な模型で表現していました。車の角度を変えるだけで、任意の動かない点を作ることできます。

その解説では中学校1年生の数学の教科書が示されて、「円に接する接線は半径に垂直である」ということを説明していました。たまたま今年になって、高校に進学した私の甥(息子のいとこ)から数学の教科書をもらっていたので、息子本人がその表現を見つけて納得していました。

タイヤが左右別々に動く必要があるので、家にあったミニ四駆のタイヤを取り出し、独立に動くように、タイヤの軸に細穴を開け、タイヤ1つずつ、側面から細い木ねじで取付けました。

茶色い軸がありますが、軸の任意の位置に中心を示すボルトをつけます。前後のタイヤそれぞれが一直線になるようにタイヤの角度を曲げれば、そのボルトを中心に、車が回転しますが、中心のボルトは動いていないように見えます。

今回は、アイデアは、全くのNHKの番組からですが、それを家にある材料で作って再現しました。このような科学の良番組があるのですが、著作権もあって、youtubeなどではオリジナル作品を見ることができません。科学教育、という意味では、非常にもったいないなぁと思います。

こうやって、二番煎じでも、きちんと鑑賞に堪えるものを作って発信することも、科学が好きな人たちの刺激になるのであれば幸いです。

作成は父、撮影が妻、娘、息子の家族総動員でした。

まずは、円の半径の違いで2種類どうぞ。



オーソドックスでしたか?

これまでは、軸は物体の中心でしたが、中心からずらしてもそれが成り立ちます。いびつな形をしていますが、必ず中心が存在しています。




さて、今年の私の目標は、高専で教えている、力学・構造・橋梁・設計関連の授業で使える、模型を充実させることです。

目標を掲げるとしたら、100種類と行きたいのですが、手段が目的化しても仕方が無いので、とりあえずの目標は、サンプルの回覧も含めて、小さいのも1個と数えて100にしておきたいと思います。

先ほどの車の模型は子供のリクエストに応じて作ったものですが、さっそく構造力学での平面保持、ひずみの直線分布、曲率と曲率半径に応用できることに気づきました。

実は、曲率の具現化は、当初は、2枚の偏向シートを通過する光の大小で曲率の大小(=曲げモーメントの大小)を表すアイデアを持っているのですが、5年越しでまだ取りかかれていません。この上記の簡易版に先を越されるかもしれません。

手強いのが、断面二次モーメント、断面一次モーメント。目に見えないものをどうやって可視化するか。ずばりそのものをモデルで可視化(1次可視化)、その効果をモデルで可視化(2次可視化)、などいくつかのレベルがありますが、できれば1次可視化をしたいものです。

鋼の座屈現象の再現も、授業が次の単元に行くまでに頑張りたいと思っています。和紙でプレートガーダー橋を作ること。引張に強いが、圧縮座屈、せん断座屈には弱い。加工もしやすいし。

あと、これまである模型を、今後、丁寧に解説して、ウェブページで公開していきたいと思います。

(初回記載、フェイスブックで6月11日公表。その後動画を増やして、文章を加筆して6月24日ブログ公開)



2017年6月23日金曜日

コンクリートの曲げ・せん断・引張のひび割れ角度を再現した教育ツール

コンクリートは、色々な方向の力を受けると、力の方向に応じてひび割れが生じます。よって、力の方向を考えて、鉄筋で適切に補強します。本日の高専での鉄筋コンクリートの授業では、折曲げ鉄筋が、正負交番するせん断力に対しては、せん断力の方向の違いで、鉄筋が効く場合と、効かない場合がある、という話をしました。設計のディテールとして、折曲げ鉄筋はせん断力が常に正または負の場合にしか使えず、正負入れ替わる場合には、スターラップを配置する必要があります。

この授業では、特に模型を用意していなかったのですが、せん断力が作用すると、コンクリートは斜め方向にひび割れるということを、即興で紙を使って示しました。

変形して波打つだけではわかりづらいと思い、力の方向をチョークで書きましたが、それでもインパクトに欠けました。そこで、紙の中央に、斜めに×の形で少し切り込みを入れてみました。これで、コンクリートは引張を受けるとその方向にひび割れやすい、という特徴を紙に入れ込むことができました。その上で、両手を使って、せん断力を紙に加えると、見事、狙ったとおりに斜めにひび割れてくれました。

授業中に以上の出来事があったので、そうか、予め切り込みを入れておけば、コンクリートのモデルとなる、と思い、曲げ、せん断、引張の45度ずつの8方向にひび割れを入れて、加える力を変えるだけで、曲げ、せん断、引張のコンクリートが破壊するのを表現できるのでは、と考えました。

以下は、一人で1時間程度で作成しました。三脚を置いて、自分で自作自演。やっとできた、と思ったら、首にぶら下げていたIDカードがビデオにばっちり映っていて、やり直し、ということもありました。

撮影が終わってから、ピコ太郎が頭をよぎりました。世界でブレイクするのは、模型の中に書いたコメントを、英語で書くべきだった・・・・。

とにかく頑張ったので、どーんと公開します。

原理としては紙だけで良いのですが、一様な力を加えるのが難しいので、鉛筆のようなもので補強します。

動画は撮りませんでしたが、中央に、8方向の切り込みを入れます。上下縁にも、引張が作用した際にひび割れるように、辺の直角方向にひび割れを入れます。

まずは、せん断力を加えました。上下方向に逆方向に平行に動かすとせん断力を与えられます。右が下がる方向なので、これは、正のせん断力です。

次は、負のせん断力です。右上に方向に平行移動します。

次に曲げモーメントを加えます。中心で回転させるのは難しいです。よく考えないと,全引張になって失敗してしまいます(2回失敗で、動画は3回目)。

オーソドックスですが、軸方向の引張もできます。注目すべき点は、元々、8方向に切り込みは入っていますが、引張に対する直角方向の亀裂をだけが自動で選ばれるということです。

そこで、折曲げ鉄筋をビニールテープで再現しました。このテープの方向の配筋に対しては、正のせん断力には耐えることができますが、負のせん断力にはテープ(鉄筋)は抵抗できず、構造物が破壊してしまいます。

次に、梁の鉛直方向に配置するスターラップは、正のせん断力にも、負のせん断力にも両方に耐えることができます。




大学、高専でのコンクリートの授業の参考にどうぞ。是非、感想を聞かせて下さい。Youtubeからの動画ダウンロードもできると思いますが、必要であれば、動画は提供いたします。