2012年2月26日日曜日

短期か長期か

短期的に伸びるか、長期的に伸びるか、二律背反に語られることが多い。結局はバランスなのだが。今年は、学生の指導であり、研究室の運営であり、色々と考えさせられた1年だったように思う。

先日もつぶやきのように指導方法のことを書いたが、先日提出された卒業論文の謝辞を見て、学生は私との打ち合わせは余りに理詰めでとっつきにくかったことが前面に押し出されていたので、顧みる機会となった。本当にこの方法で良いのか。学生に迎合する必要はないが、過度な理詰めでは人は付いてこないし、細田先生も常に行動しているように、オンとオフの人間としての姿を見せることにより、相手との距離を保つことも頭では分かっている。しかし、そのことに対して、きちんと時間と労力を割いているか。

K君がブログで書いている通り、今年は特に実験が個人プレイになっている感は、ここ数年に一番大きかった。私も感じてはいるのだが、その際に、前述の短期的・長期的の立場を考えると、介入することが本当に良いことなのかと私は言い訳をしていなかったか。コンクリートの施工性能の研究をしておきながら、研究室全体にフィードバックできていないことは、自責の念には駆られる思いがある。言い訳になるが、私も全部は無理なので、まずはできるところからというのはあり、最低限直接の指導学生のコンクリートはきちんとやりたかったので、ケアしたつもりではある。私が、不在時に打設していたが、口頭と写真の打ち合わせだけでは、一応、スランプだけでなく施工性能は担保されているように見えるが、これと同じことは最低限、研究室全体に波及させる必要はある。

マニュアル化に頼らない、本質を知った学生をどうやって育てていくのか、試されている気がしている。

個人(私の)の個別介入はある段階では意味があるが、それを長い間やっていたら、人が育たなくなる。私よりも若い人に移行させたり、さらには、皆が自律的に動くようなシステムに変革していく必要がある。突然介入をやめることは、次の受け皿を用意していない限り、単なる放棄であろう。

実験室係、コンピュータ係に関しても、その傾向が強くなっている。

再度、当初の目的を思い直し、実行してみたい。日本人の悪い傾向で、あっちだと言えば、みんながあっちに行き、それが悪くなってこっちだと言えば、こっちに進む。短期と長期の教育についても、同じように思う。

学生実験のティーチングアシスタントを育てることも、喫緊の課題である。その主要メンバーは今の4年生なのだから。

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以上は午前中に書いて、その後、K君と一緒に食事をしながら話した。

その結果、上記のことの、特にコンクリートに関することは、私が率先することではなく、K君であったり、意識の高い修士学生に指揮を執ってもらい、高所から適切なアドバイスをする程度にすべきだと確信した。そのこともK君には話した。

2012年2月18日土曜日

全てが創造的なこと

昨日の慰労会でのスピーチにちょっと(いや、だいぶ)加えた内容を記録に残しておきます。
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修士の審査会が終わりました。これからもうすぐ大学院を修了して社会に出ていきます。送り出す言葉は1か月後の修了式にするとして、今思っていることを述べます。

今年の修士2年生は、2名が研究者として、3名が企業に就職します。研究者が2名も出るのは異例であり、そういう状況では、全員、就職先の仕事が「研究」か「研究以外」か、ということをこれまでの学年以上に強く意識したのかもしれません。

研究室での3年間は、表向きは「研究」に取り組んできました。「研究」と「社会に出ての仕事」は違うと思っているとしたら、それは大きな間違いです。

「研究」 は、模倣すべき完全な見本は無く、自分で苦労しなければならなかったので、正直きつかったと思います。でも、研究だけがきついのではありません。

社会に出て求められる能力は、単に何かの作業をするだけではありません。あるプロジェクトを達成するためには、いろいろな能力を求められます。その分野の基礎を勉強し、問題点を探し、関係する人(仲間、上司)と打ち合わせをしながら方向性を決め、実行し、再度フィードバックして改善し、実行に移し、報告書を書き、最後にはレビューを行う、など、多くのことが含まれます。ある部分は決められたやり方に沿って忠実に作業をする(設計照査、積算、他)こともあるでしょうが、その上流、下流には、自分で判断をしながら、時間管理や周囲との調整、上司への報告などをしなければなりません。

そうやって考えると、「社会に出て求められる能力」とは、これまで、卒業研究や修士研究でやってきた事柄がそのまま当てはまります。

世の中の全部が「研究」だと考えるよりも、研究でも、社会に出てからの仕事でも、世の中の全てが『困難に直面しながらも最適な方法を探していく「創造的なこと」である』と認識したほうが正しいかもしれません。

学生時代に上記のことをマスターして社会人になれる人はほとんどいません。でも、研究者にならないから、研究なんてやらなくて良い、ということではないのです。

研究室では、いろいろなプロジェクトや仕事を設定しています。コンクリートカヌー、合宿の幹事、実験室係、コンピューター係など、決められたことをさえやっておけばよいというものでなく、前例の答えがなくてしんどいです。答えのないことばかりですが、頭を使って、人と相談して、お互いに協力し合って、やり遂げることができるのを、学んでほしいのです。「係」は作業者ではない、と毎月のミーティングで口を酸っぱくして言っているのはそのことです。さらに、良くある飲み会の幹事にしても、その時々に要求されることを自分で判断して、決めなければなりません。最近、冬合宿の飲み会について相談された際、前例にしたがったり、先生にいちいち判断を仰がずに、まずは自分でどういう飲み会にしたいのか考えろと突っぱねたのは、このことを考えてのことです。


残念ながら、社会に出ると、ある部分では、「前例のないことはやらない」「決まり事、にそのまま盲目的に従っていればよい」という内容やそういう組織に遭遇します。でも、それで安住していれば、短期的に、そのグループの中では居心地が良くても、別のところに出た途端、誰にも相手にされなくなります。そういう選択は自由だけども、貴方はそれで満足しますか?ということを、この研究室では問いかけてきました。多くが実践しようと、もがいてきました。


「そういう壁など無いのだ」、ということに気づくだけでいいので、そうやって社会に出て行って欲しいと思います。 そうすれば、残り1か月、残った論文のまとめ、引き継ぎなどへのモチベーションも変わるのではないでしょうか。

2012年2月17日金曜日

ドミノ

先ほど、修士論文の審査会が終わった。しばらくして研究室の慰労会も始まる。そして、4年生は今日が卒論の研究室内提出締め切り。研究室の皆が、今日が一つのマイルストーンとなる。

私は一昨日論文投稿したと書いたが、次の論文も具体的に書き始めないと、結局、日々の忙しさに忙殺されてしまうので、ここで、ドミノの1枚目を倒しておく必要がある。

「次のテーマで、土木学会論文集を、4月末までに投稿する。」

これは、2年前、昨年、今年の研究を包含したものになると思っているが、まずはこうやって表明すること、そして粗々でもいいので目次案のたたき台を作ることが一歩である。

一人ではどうしても意思は弱くなりがちで、ブログに頼るしかない。

2012年2月15日水曜日

土木学会論文集

先ほど、土木学会論文集への投稿を完了した。1月31日をデッドラインとして定めていたが、書き始めると、いろいろと困難や修正が出て、やっとのことで終えた。

実際には、1月12日にJCIの年次大会論文を出し、その後から取り組んでいて、実質に動き始めたのが1月17日だったので、1ヶ月丸々かかったことになる。恥ずかしながら完全徹夜も2度あり、本当に体力的にきつかった。論文博士の働きながら学位論文を書いている時に似ていたように思う。

きついだけでなく、書く喜び、作り出す喜びに満ちた1ヶ月でもあった。これまでの研究を単に串刺しにしてまとめるだけでなく、新しい章を作り出すところは、本当にクリエイティブな作業で、これぞ研究というのを体験させてもらった。

あと1本、土木学会論文集で書かねばならないのが残っているので、この波に乗ったまま行きたい。 ただし、体調は崩さない程度に。

付随して、統計処理等、改めて勉強したいことも出てきたので、幅を広げたい。

態度

気付いたら、学生との研究打ち合わせで、技術的に、これはなぜか?あれはどうか?などと学生に対して、強い口調で議論していることが多い。そもそも、教えずに自分が答えを言うのは卒論修論ではないが、学生が伸びるように仕向けるのが、教育者としての責務であろう。

内容と態度はまた別物であり、本来は、それを適切に組み合わせないといけない。

年度はじめ(さらに中盤も)は、そういうモードで多少突き放して育て、かつ興味を失わせないように、飴と鞭を織り交ぜていたが、終盤の追い込みとなるとそうも言っていられないジレンマがある。

私自身も日々試されている。

2012年2月10日金曜日

へこみ

失敗を実践してしまった。

今朝病院に行ってから幼稚園の送りをした後に、狭い急な坂道で車をガス欠させてしまい、制御が不能になり右後車輪を脱輪。ポールにぶつけて車体も少々へこむ。復旧にロードサービスを呼んだ。

この事故というか失敗に関連する要因は、10個ぐらい思い浮かび、それぞれ、微妙に関連している。面白いので後日まとめてみたいと思う。

廃車にする1日前に、ロードサービスを呼ぶとは。明日の新車納車と同時に、今年行けなかった初詣と、車の安全祈願が必要かも。

思えば遠くへ来たもんだ

香川県コンクリート診断士会は、年会費を集めていないが故に日本コンクリート診断士会に分担金(そのお金の正式名称は不明)を払わないため、当該ホームページには掲載されていないが、きちんと設立した団体である。 昨年11月に現在の形で正式発足して、ほぼ1年が経過するが、今回の定例会参加...