2013年6月20日木曜日

特別な講演会

今日は、大雨の警報により、終日、授業が休校となり学生は高専に来ない。恥ずかしいことであるが非常事態のこういった連絡は、私の手続き不備から、メール配信システムに登録できておらず、私だけ知らないまま学校に来てしまった(授業はないが、仕事は通常通り出勤日である)。これが、致命的な災害でなくて助かった。こういうチェックも危機管理の1つであろう。

実は、2コマ目の授業の準備が完全ではなく、朝早めに来て切羽詰まって準備をしていたところ、休校の話を受けた。今回の休講は私にとってまさに天の恵みと言えた。雨は、天の恵みでもあるが、一つ間違えれば災害につながるので、紙一重の難しいところである。同じ土木分野でも、河川やダムの管理者は、今日は警戒態勢で勤務にあたっていることであろう。

さて、今日は、香川高専の中で、ほぼ月1回ある特別講演会の日で、今回は土木がテーマであった。

橋梁分野では知らない人はいない、西川 和廣氏(橋梁調査会 審議役 兼 事務局長、前 国土交通省 国土技術政策総合研究所 所長)による、「本番を迎えたインフラの維持更新時代 -大事な心構え-」である。

香川高専の毎月の特別講演会は、聴講者が学生主体のものと、教員主体のものと、織り交ぜられており、今回は教員向けのもので、学生の聴講もOKというものであった。

学生が参加できなくなったことで、西川さんも、ターゲットを教員に絞って話ができるので、話しやすいとおっしゃっており、たっぷり1時間半講演をいただいた。

土木だけでない、工学系の教員全体が聴講する。技術的な話は私の専門に関わることなので、初めての内容はなかったが、それよりも今日の講演の根底に流れるのは、人の考え、人の動き、人のマネジメントの大切さであり、そのあたりを深くお話しいただけたのはとても有用であった。

5年ぐらい前の西川さんの国総研所長時代の「今後維持管理の時代が来る」という講演は何回も聞いたことがあったが、現時点でのお話は初めてであり、内容もブラッシュアップされて切り口も異なっており、今聞けたことはとてもよかったと思う。講演自体も変わっておられるし、聞く私も、最近維持管理に関して色々と勉強や経験をしていることも吸収できる能力がアップしているのだと思う。

そういう意味で、急きょ話のターゲットを教員に絞って話して戴いたことが、私にとって特別であった。


非常に残念なのは、質問の時間が限られていて私からできなかったことと、私はある別の業務に時間を取られていて、終了後も西川さんときちんとお話ができなかったことである。これは、痛い。今回はわざわざ香川高専まで来ていただいているのに、何とか話をしてくる、というタフさが足りないのだろう。

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