2014年1月15日水曜日

飴と鞭

図書館に行かなくなって久しかった。研究に関する本は(研究費で)購入する必要があるし、自己啓発や歴史小説も、結局書き込んだり、手元に置いておきたいので購入が必要と考えて。でもお金は限られるので、全部書籍につぎ込むわけにもいかないが・・・。読書量が少ない裏返しか。

瀬戸内の島、豊島(てしま)について前から気になっていて、今年度に何かアクションを起こそうと考えている。 賀川豊彦が関わっていると断片的に聞いていたものの、賀川豊彦とはだれ、ということで本を読んで勉強することにした。大正・昭和時代、福祉や労働者階級の自立のため、生活協同組合など、色々なことを創設した方である。数年間、ノーベル平和賞候補にもなっていたという。

調べものという読書なので、目的は決まっていたのでamazonで見繕って買おうと思ったら、絶版。コレクター向け価格はバカらしいと感じて、市立図書館には在庫があることがわかり、行くことにした。

上の子が小学校1年ということで、図書館に行って楽しめる年になってきたので、冬休みから行くようになっていて、今回が2回目。子供を連れて行くとそちらがメインで、今回は自分の本をぶらぶらと探すことはできなかったが、とりあえず目的のものは借りることができた。開架しておらず書庫にあった。


さて本題。

新規で「図書館カード」を作ろうとしたら、以前利用されたことありますか、と。そういえば、18年前は高校生で、確かにカードは持っていた。高校卒業で横浜に出ると同時に、実家は転勤で香川に家は無いので、その後香川に帰ることなんて考えたこともなく、カードは即廃棄。存在すら忘れていた。質問にはyesと答える。

すると機械的に、私は紛失の手続きを取ることとなった。発行されたのは、1枚の紙。すなわち、こう。

『カードを紛失した人は、 1か月間は自力で探してください。そして1か月見つからなかったら、新しいカードを発行します。この1枚の紙が仮のカードで、これがあればカード代わりで本を借りることができます。』

私の場合、19年前に自らの意志で捨てたんですけどと言ってももちろん通じない。

でも、なるほど、よく考えたシステムである。図書カードを本当になくすというシチュエーションは少ない。行方不明なだけである。または、明らかに家の机の上においているのを認識しつつも、取りに帰るのは面倒でそ知らぬふりをして再発行する人は多いだろう。図書館のカードは、無料で発行できるのが普通なので、そうやって安易に作る人の数は集めると多数に上るのだろう。それを防ぐシステムなのだろうか。感心してしまった。

転職で18年ぶりにUターンしても、カード紛失扱いというのは、間違いではないので、まあいいだろう。


適切にインセンティブを設けることで、誘導する、というシステムは私は好きだ。今回の図書館の場合、ペナルティ的な性格なので、「ディスインセンティブ」の方が正しいかもしれないが、両方を含んでの概念が、好きだ。そのためには、人間学的にシステムが考え抜かれていなければならないが。このアイデアはもらった。

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インセンティブということで。ある大学で、学生の健康診断の診断書の結果配布が変だなぁと思っていた。たしか今は改善していたような。

1万人単位の学生が4月に一斉に健康診断をする。→ 結果は1年生から4年生まで一律に配布をするのだが、多数なので時間がかかる。作業の余裕を見て、配布日がやたら遅い。 → 就職活動中の学生は会社から求められて、どうしても今欲しい学生も、杓子定規にその日までもらえない。 → 仕方がないので民間の病院で健康診断を受けて数千円払う。

多数の学生は大して急いで結果が欲しいわけではないのに、一律ということで、すぐに欲しい人の希望に応えられない。


似たようなことが、宅配便の世界に生じていると思っている。

どれだけの人間が、配達時間指定をしたいのだろうか。 実際の現場での受付窓口では、時間指定をすることを必ずと言っていいほど尋ねられる。「とりあえず」指定する人がどれだけ多いことか。
企業あてに送る場合、時間指定する必要のないことが多い。

とりあえず適当にマルつけられることで、本来時間指定を望む人が影響を受ける。こういうと、民間会社が営業努力でやっているのだからいいだろう、という人がいるが、巡り巡って、その無駄なコストは、料金に跳ね返っている。

私は、時間指定料金をプラスすれば、または、時間無指定を若干安くすれば、と思っている。そうすれば、無駄なとりあえず時間指定は減るはずだ。

利用する私も、実は困ることがある。会社の営業時間内に送っておきたい荷物であったり、特に、財団への研究助成の応募など、締切日必着の場合、少なくとも宅配便や郵便を受け取ってもらえなければ必着を満たしたことにはならない。宅配便会社を利用するかどうかは、こちら側の問題なので。そう考えると、遅くとも14-16時にはマルを付けていなければならない。でも、 なるべく早くの方が何となく安心、ということで、10-12時にマルをつけることとなる。心情としては17時までに配達さえしてくれればいつでもいいよ、ということなのに。

配達の現場の実状はわかっている。企業向けであれば、時間指定なしの荷物を、わざわざ窓口が閉まって社員がいない会社に、20時に届ける配達員は通常であればないだろう。1回はともかく、そんなことを繰り返したら、その会社から信用を失う。だから、時間指定なしにしていても、配達日指定になってさえいれば、通常は営業時間内に配達してくれる。でも、それを信じるには、リスクが残る。

私はやっぱり欲しい、「〇時までに配達」、という欄を。結局配達する人は人間なので、その人間を信じて、空欄にその旨コメントを書いたり、10時~16時までの時間帯指定を、全てマルをつけるようにしている。コンピュータで扱うので、データ登録の際には無視されているかもしれないが。


サービスにはコストがかかっている、ということと、インセンティブを与えて誘導する方法。

追伸:
あそこはあくまで品名欄であって、配達員への手紙ではない、という指摘もわかる。仮に、品名が、≪香川県名物「17時までに配達」まんじゅう≫や≪山田花子デビュー曲「配達は18時までに」のCD≫である可能性もゼロではないので、どこまで配達員さんが、コメントとして読んでくれるかどうかも不明である。

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