2015年6月15日月曜日

繋がる、芽が出る

本日は、構造物管理者である某所にて、情報交換。

私からは、新設構造物の品質確保、表面吸水試験、などについて情報提供し、先方からは現在抱えている耐久性・維持管理上の問題について説明いただきました。

劣化メカニズムがよく分からない案件でしたが、解明のためのいくつかのヒントがぱっと浮かんできました。

それは、もう10年前になりますが、前職の横浜国大で細田先生が始めた構造勉強会に参加して、古典ともいわれる、分野毎の著名な論文を読む会で読んだ論文でした。それは、東工大の長滝先生、大即先生らの一連の腐食の研究に関するものでしたが、現在でも引用されています。

もう1つ、横浜国大で開催された(した)、何回目かの勉強会での大成建設の丸屋さんの講演において、冒頭の話しはじめのとある写真とその説明も、印象に残っており、それがヒントとなりました。

土木学会335委員会の現場調査で、他の委員の方が実施されていた試験手法も、当時手伝ったり身近で見てきたことも、ヒントになりました。

全て私が経験してきたことで、それが、今日の打合せでポツポツと出てきて、繋がってきました。自分で言うのも何ですが、これらの経験が決して無駄にはならず、10年近く経て、引き出しから出てきた、という感触です。その時の経験が、まさに私の血肉になっていたのでした。

謙遜すると、これで終わりではなく、これをきっかけに、どう一歩を踏み出せるかがかかっているわけですが、少なくともスタート地点に立てたことは、良かったと思います。高専に戻り、先ほど、メールであるアクションの提案をしました。


反省点を考えてみます。10年前のことは良かったとしましょう。では10年後の自分への投資は、今できているのか、ということもボディーブローのように効いてきます。上記の10年前からのインプットは、当時の上司であり、同士(と、本人がおっしゃる)でもある細田先生がきっかけになっているものが殆どで、自分からのアクションではありませんでした。

最近の、香川県の現場でのアクションの経験という意味では充実はしているけれども、ここ高専では、論文のインプットが大きく落ちていることは自覚しています。今日のきっかけは、そういうことに自らポジティブな側面で気づかせるものであったと、ポジティブに考えています。

だれも、文献読め、と怒られて読む気になる人はいないでしょう。でも、今日のポジティブな体験を経て、貯金を使ってしまったから、また貯めておこうという気になりました。


きっかけは何でも良い、とにかく、自分が動くこと、動ける方法を模索すること。

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