2018年1月10日水曜日

懲りなきゃわからないのは悲しいが

交通インフラの定時性が充実してくると、使う側の安全の見込みが小さくなってしまい、ギリギリに行動してしまう。

1/9は、20時5分の最終便で高松空港から東京へのフライト予定であったが、空港まで車で短時間で行ける(最近、1つ長い信号を迂回できる河川沿いの近道を見つけた)安心感もあったのと、どうしても仕上げておきたい仕事に没頭して、フライトまで1時間前にまだ研究室にいた。今回はヤバいなぁと思って、ふとスマホを見ると、到着便遅延のために45分出発が遅れる旨の連絡が入っていて助かった。元の時間でも、十分間に合う時間であるが、精神的に安心して空港に向かった。

とはいえ、こういうギリギリのことをしていると、何かトラブルが発生したときのマージンが一切無いため、避けなければ。交通に限らず、一事が万事で、そういう仕事の仕方はやめなければと思っている。

で、帰りの1/10は、悪い予想どおり天罰が下った。

まず、朝。いつも泊まっている系列のホテルではあるが、会議の場所に近いところを考えて、新橋駅近くのホテルにした。ここは初めての利用で土地勘がない。前夜は45分遅延などで結局ホテルに着いたのは23時で、その日も朝は早かったので疲れており、翌朝起きたのが朝食をゆっくり食べても間に合う時間であったが、大きな余裕はなかった。

まず、最寄りの御成門駅からの三田線が遅延で遅れているらしい情報をキャッチ。地下鉄の新橋駅に変更。ただ、いつも利用する新橋駅といっても広いし、昨日は浜松町から歩いてホテルに着いたので、新橋駅までの移動がよくわからなかった。新橋駅は、広いことを改めて実感。そもそも地下鉄の入口は探しづらい。いつも使う乗り口と違うと、全く別の駅のようで、スマホを見ながら移動してもわかりづらい。このまま移動したら遅刻はしないけれどもギリギリで焦るなぁと思って、竹橋まで3kmなので結局タクシーかなぁと思っていると、目の前に、NV200の新型タクシーが来たのが時の運。つい乗ってしまった。ただし、結果として、数年前に開通したマッカーサ道路の新橋-虎ノ門間のトンネルを通れたのでヨシとしよう。トンネルをくぐるとすぐに霞ヶ関でびっくり。構造物見学として良かった。NV200の車、シートはすこぶる快適であった。


16時に東京竹橋で会議が終わる予定で、最終便の20時のフライトは帰るのが遅くなるので嫌だなと思い、久し振りに、1つ前の18時のフライトを予約していた。竹橋から羽田空港までは、1時間あれば余裕なので、たかをくくっていた。つい、会場にて、17時迄に送らなければならないメールを処理しているうちに、時間の感覚を忘れて没頭してしまい、タスクが終わったのが16:45。やばい。それから竹橋から移動であった。

15分前の17:45までに空港のゲートを通過しなければならないので、結構ギリギリのタイミング。路線検索すると、最短で乗った電車が17:38羽田着となり、(羽田空港が狭いのが選定理由で私はJAL派なのだが、)それでも駅からの移動を考えるとギリギリであった。荷物は預けられないかもしれない。と、色々と考え事をしていて、日本橋と大手町を間違えて降りてしまった。初めは間違えて降りたことに気づかずにあたふたしてしまい、結局タイムアウト。結果として、フライトは10分遅延になっていたので、すぐにリカバーできていればまだ間に合ったのだが、実は途中で高松空港は雪のため引き返す可能性があるという条件付き運航に変わっていたことを知っていたので、もう諦めて新幹線に切り替えようと考えていたので、フライトをキャンセルするためにJALに電話。条件付き運航になった場合にはキャンセル料は発生しないのを良いことに。

無料キャンセル対象のために、キャンセル料が自腹にならなかったのはよかったけれども、さすがに懲りた。また、東京の駅の移動は長い、慣れない駅で迷うことがある、というのは、関東を離れて少し感覚が麻痺していた。


人間懲りないとわからないというのは、寂しいもので、懲りる前に想像がつくはずなのだが、それができなかった。甘えがあったと思う。得をしているようで、見えない安全を削っていたのだ。どちらが得なのか明らかである。

久し振りに懲りた。致命的にならない程度の失敗で良かったとポジティブに考えよう。

別のことであるが、懲りる前に考えろ、想像しろ、と高専の教壇に立って言ったこともあるので、これは言った私が実行できていなかったので反省すべきである。

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