2017年4月26日水曜日

ルーブリックを利用した構造工学実験の改善

先日もコンクリート実験の改善を報告したところであるが、その1年前から継続して取り組んでいるのが、構造工学実験の改善である。

この手法は、現在リアルタイムで学科内で普及しつつあるととともに、これらの議論をきっかけに、実験系、PBL系科目のブラッシュアップに繋がっている。

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2017年4月23日日曜日

八田與一

(facebookへの投稿記事の再掲)

台湾の八田與一像が壊されるニュースは、普通にニュースでも報道されましたが、土木技術者以外にはどのような意味を持っているのかまでは詳細には報道されていないのではないかと思います(想像)。ちょうど良い記事が公開されましたので、土木工学を専門とする方以外や、土木工学を学んでいる学生に読んでいただければと思います。

綺麗にレイアウトされたページ(ただし広告付)
スマホからはこちらが便利

あ、明日の授業の副読資料として配付してみよう。

餅屋に学ぶ または 不作為

久々にタイトルに迷った。

昨日土曜日朝、娘、息子の授業参観。

5年生の社会科。
「写真を見て、わかったこと、考えたことを列挙しなさい」
題材は、輪中のくらし。

わかったこと、考えたことを、沢山列挙してみる。そして、その結果「~~だろう」という言葉の末尾になるはず、と。
→なるほどその通り。今、高専の実験演習の改善を学科全体で取り組んでおり、考察をする能力をどうやって育むかに焦点を当てている。グラフを見て、わかることを列挙しなさい、という授業を先週水曜日にやったばかり。まさに一緒のこと。小学校でもきちんと教育されていることに脱帽。

そして列挙するための制限時間は、5分間。ストップウォッチでなく、キッチンタイマーを黒板に貼り付けていた。ストップウォッチを使って授業はしているが、黒板に貼り付けることは目から鱗。
小さいながら、後ろからでも残り時間はきちんとわかる。

良いことを学ばせてもらった。

先生の、5個以上見つかった人は挙げて、に対して、娘が恥ずかしそうに小さく手を挙げたことは父は見逃しませんでした。よくやった。先生の死角だったためかみんなの前では発表されませんでしたが。


午後、ヨット部の活動。香川県ヨット連盟の普及安全委員長を担当しており、その業務の中で、安全講習会(心肺蘇生講習会)を主催した。高松北消防署の方に来ていただき、2時間の講習を、連盟に所属する、高校4校、高専、大学、ジュニアチーム、合計75名の参加者に対して行った。

その中での質疑応答
・ウエットスーツを着用している場合、AEDはどのようにすれば良いですか。
ある高校の生徒からの質問であった。
→ハサミで切るという回答は期待できたが、消防署員によるとその布地に応じた切れるハサミを用意しろとのこと。ヨットハーバーには、AEDはあるが、ハサミは用意されていないと思われるし、各学校も、ハサミは持っていても、緊急時に出るかはわからないし、そもそもウエットスーツが切れる保証はない。特に、潮風を受けるので、どこの学校の備品も、錆びが発生してるのである。

消防署の担当の方は、学校でハサミを用意しておきなさいとは言ったが、ヨット連盟を代表している立場の私は瞬時に、これはそうではなく、連盟として、ヨット競技場の事務局(高松市管理)として整備しなければならないと思った。思うだけでなく、それに対する回答として、全75名の前で、連盟または高松市の方で、備品を整備すると約束した。そういうこともきちんと実行することが、普及安全委員長の姿だと信じて。

不作為というのは、知っているけど、何もしないこと。安全に関しては、不作為は絶対にあってはならないこと。適切にフィードバックをすることや、最期まで見届けることが、技術者としての責務である。技術者は、失敗したら罪ではなく、動かないことが罪なのである。なお、失敗しても、フィードバックが得られれば、プラスである。

・おぼれた場合、水を飲んでいても、そのまま心臓マッサージをして良いか。
→良い。ああだこうだ言わず、マッサージ優先。そう言われればそうだが、これは自身はなかった。

・AEDの場所はどこか
という高校生からの質問もあった。
司会の私が、場所を知らない人に手を挙げてもらうと、9割以上が挙手。新入生だけでなく全学年参加してもらっているのでこれはまずい状況。

幸い講習会は10分早く終わりそうだったので、ヨットハーバーに戻ったら、学校単位でAEDの場所を確認しておくこと、本日欠席した部員には学校の責任で周知すること、を全体にお願いして、会を終了した。



世の中の事件事故の多くは、専門家や、責任ある立場の人の不作為で整理できることが何と多いことか。実際に知らなくて対応しきれなかった、というのは非常に少ない。

ということで、1日のうちに、別々の場に於いて、専門家から、貴重な示唆を頂いたこと、そして、それを実行しなければならないこと、不作為があってはいけないこと、これを肝に銘じつつ、実行もした日だった。

すぐに、私の授業教材について、キッチンタイマーは、ストップウォッチと入替えた。




コンクリート実験の教育

大学や高専では、専門分野、研究分野と、実際に学生に教える授業科目は一致しないことが多々あります。

土木工学でよくあるのが、測量を教えたり、コンクリートや土質の先生が構造力学を教えたり、です。構造力学はその後の専門に続く基礎的な学問なので、どの先生でも担当できる(できなければならない)ということもありますが。

さて、私は鋼構造・橋梁工学分野の先生の後任として入ったため、授業計画では、その分野が多く、コンクリートはゼロではありませんが、少ないです。ただ、2016年度は、欠員の対応のために、初めて3年生のコンクリート材料分野の講義、および3年生のコンクリートの実験を担当しました。

前任の大学で、実験を担当していましたので、3年のブランクが空いていました。そういえば、その時にも、色々と改善を試みていたので、その記事が公開されていますのでリンクを貼ります。
2011年横浜国立大学でのコンクリート実験の改善(コンクリート工学会誌)

(所属学会は、最近、過去の学会誌のアーカイブも無料公開してくれているので、こういう時に役立ちます。今までは、論文投稿でないと、過去のものは日の目を見ませんでしたが。)

さて、今回の香川高専の授業ですが、新しい教員が採用されるまでのピンチヒッターとして1年間行うという、どちらかというと消極的なモチベーションになりがちですが、専門分野そのものということで、気合いの入り方はやっぱり違います。そして、後に引けなかったのは、日本コンクリート工学会四国支部の教育支援校の担当になったことです。四国支部では、10年以上に渡り、「工業高校・高専」へのコンクリートの教育支援という制度があり、年に1校程度が順番に廻ってきて、10万円の予算を頂いて、教育改善のために何か取り組む、というものがあります。その成果を、翌年の学会の総会の際に発表する必要もあります。たまたま2016年度が香川高専に当たっていたので、何かやらなければならないという状況に置かれてしまっていました。プライドもありますので、適当に発表するわけにもいきません。

この年は、詳細は別ブログ記事に譲りますが非常に忙しい年だったため、何か新しいイベントを開催する、何かものづくりをする、ということは無理でしたので、授業や実験授業の中で何かをすることとしました。

補佐して戴く技術職員2名とも相談しながら、きちんと実験授業を行い、学生が正しく理解することが大切だというごく当たり前の結論に至りました。目標が決まれば、徹底的にそのために動く。

結果として報告をする段階になってのタイトルは「習熟度を高めるためのコンクリート実験実習の改善」と、オーソドックスになりましたが、これが実際を表しています。

先日、4/21の総会で20分間発表しました。その日は、たまたま、JCIの会長、丸山久一先生も本部からゲストとして来て戴いており、四国支部の活動について講評を頂くことになっていましたが、たまたま講評が、私+他1件の発表の次だったもので、過分なお褒めの言葉を頂きました。お褒めの言葉は半分程度に受け取っておくのがちょうど良いと思いますが、他にも四国内の大学の先生からも数名、良い反応をいただいたので、大きくは間違いはなかったのではないかと思います。

単にやったことを淡々と発表するのではなく、現場の人(大学、高専、高校)の目線でのニーズも盛り込みながら、かつ、私らしく、それを達成するためのツールの詳細の紹介もしつつ、全体で伝えたいことを見失わないように構成したつもりです。

「林先生は大学も高専も両方経験しているから、それぞれの苦手とするところを把握して、それぞれが得意とするところを伸ばすよう踏まえられている」というお言葉も頂きました。そのつもりで発表したことが、その通り伝わって良かったと思っています。

前のブログ記事で、今年はアウトプットの年にする、と書きましたが上記の出来事や、講演ファイルを適切に公表していく必要もあると思って、今書いています。

講演ファイルも是非ご覧いただければと思います。
講演ファイルをダウンロード

実験の詳細計画、ファイルのパワーポイントの原本などは、お問い合わせいただければ提供可能です。是非メールでご連絡を。

2017年4月18日火曜日

学ぶこと

腰痛について、大体の対処法はわかってきているのだが、解決していない課題があった。座り方が悪いというか、椅子が合わないというか、人並みに長時間座り続けることができない。それが問題と感じている。記憶をたどると、小学校1年生からそうであった。今思うと凄いなと思うが、私の小学校1年生の学校に関する悩みは、「体育館で集会などで周囲を見ても自分だけ腰が痛くなること」「給食で野菜が苦手」「学校でトイレに行きたくなる」がトップスリーであった。

年度末色々考えていると、ふと、来年度は少し椅子に投資して座り心地の良い椅子を購入しよう、と思い立った。疲れ知らずの良い椅子を買えば仕事も効率も上がるだろうと。

で、調べ始めて、良い椅子というものが何なのかがわからなくなってきた。ブランドものの10万円を超えるような椅子はもちろん座り心地よいのはわかったが、とりあえず予算とした5万円では何が良いのか決め手がなかった。

調べを続けると、そもそも座り方が間違っていたことがわかった。正しい姿勢は、座骨で座るのである。座るための骨だから座骨というのである、と。

目から鱗であった。記憶を呼び起こしても、「人間は座骨で座る」という教育を受けたことはなかった。覚えていないことを「聞いていない」というのは教師に対して失礼である。その時休んでいたかもしれないし、居眠りしていた可能性もある。とにかく言えるのは、もしかして聞いたかもしれないが、少なくとも頭に残っていなかった。座骨で座る、そんなの常識だと言われるかもしれないが、40歳の今まで、私はそれを意識したことがなかったのである。

「座骨神経痛」という言葉はCMなどで聞いたことはあるが、座骨という言葉を使ったためしがない。

姿勢良く座るには、一般に、背筋を伸ばすように、腰を曲げないように、などと言われていると思う。背筋が伸びていないのは、ラクをしている、気がたるんでいるから、等と言われるが、それをしていても、結局背中が痛くなって続かない、という悪循環であった。ラクしたくて変に座るのではない、それしかできないのである、と心の中で何度叫んだことか。

で、座骨で座るために、正しい姿勢でないと物理的に座れないという椅子があった。アーユルチェア、である。日本で開発されたらしい。標準タイプで5万円。おお、予算にぴったりだ。
コンセプトは、バランスボールと一緒かもしれない。正しい姿勢でないと転んでしまうと。乗馬が姿勢に良いというのも、同じだろう。ダーウィンの法則のようで、姿勢が正しく進化するのではなく、生き残れる(座り続けられる)のが正しい姿勢なのである。

たまたま、3月上旬に東京出張があったので、移動時間を使ってアーユルチェアのモデルルームに行ってみた。座って、実際に話を聞いてみると、良さそう。決めた。

まだ買っていないのに、それ以来、意識して座り方を変えるようになった。自分の椅子に座るとき、他人の椅子に座るとき、車を運転するとき、電車に乗るとき、飛行機に乗るとき、常に意識するようになった。

それから一ヶ月が経つが、アーユルチェアに座っていないのに、座り方が変わってきて、長時間座れるようになってきた。

とはいえ、そうとも言ってられず、先日やっと学校の会計システムが使えるようになって注文をしたので、しばらくして届くだろう。楽しみだ。

この一ヶ月の椅子に関する色々を振り返ると、学ぶこととは一体何だろうと考えさせられた。教員なので、教える側に廻ることが多い。人に届くための必要な情報提供の方法、内容は、どうあるべきなのか。

・背筋を伸ばしなさいという表面的な断片的な対処療法的な指示でなく、座骨で座るという本質的な指示ができているだろうか。
(座骨で座ることが、結果として背筋を伸ばすことになるのだが、私のように、背筋を伸ばすことだけを真に受けると座骨が傾斜したまま背筋を伸ばすことになり、よりおかしな姿勢になっていたのではないか。事後評価なので正確に記述できないが。)
・椅子に投資するという気持ちの変化(モチベーションの変化)が、能動的に動くきっかけとなった。その様なモチベーションを与えることができているだろうか。

深い。

新年度が始まって

新年度に入り気づいたら4月も後半に入りつつあります。

昨年度の激務は一段落しました。若干、昨年度の授業科目のポートフォリオの作成など残っており、それが終わらないと各種授業で使用したプリント類は一掃できないため、まだ、部屋の中が雑然としています。

新年度の校務の大きなものといえば、教務主事補となったことです。入試も担当するので前職の大学で言えば、教務+入試担当という感じですが、担任は別途いるので、学生を直接担当するわけでないため簡単には比較できません。

昨年は、担任+学生副主事ということで、急な呼び出し、学生との対峙という時間が読めない校務が2つ当たっていたため、教育・研究・学生指導・社会貢献をどのようにマネジメントするか時間との闘いだったように思います。積み残しだらけでした。

昨年比較して時間がとれるようになるのは明らかですので、今年は、昨年実現できなかったいくつかのことを実行することが目標となります。

研究を推し進めて、論文もきちんと発表すること
研究室をきちんと運営すること
とりまとめすべき委員会や研究会などをきちんと運営すること
色々手をつけていたことを整理して、外に発信すること
学生や後輩、部下を育てること

これらを、今後10年単位でじっくり腰を据えてやるための基礎固めを行う年とします。

そのためには、時間に追われそうになる、技術士 総合技術監理部門の受験はスキップすることにしました。大学の同期生は、把握している限り2名取得していますが、今年は我慢。ですが、総監的なマネジメント力を使わないと上記のことは達成できないと思いますので、それを実行する年かと思います。
行き当たりばったりで上記に対応するのではなく、監理、マネジメントを意識しながら行う必要があると思います。

さらに、家族と過ごすこと、家族で成し遂げることなどを改めて年間スケジュールを立ててそのために働く、というスタイルができればと思います。先日、1年間で家族で体験したいことをリストアップしました。潮干狩りが次の目標です。香川県観音寺市で、凄い潮干狩りができるらしい! 終わったら報告します。

2017年3月1日水曜日

4年が終わっての総括と5年目の決意

昨日で私が香川高専に赴任して4年間が終わり、本日から5年目に突入した。
というのはすっかり忘れていて、大学同期からのメールのやりとりで指摘があった。本日3/1は技術士の合格発表日でもある。

私は1年前の39歳の3月1日に、長年受け続けた技術士に合格。3月1日はその意味でも記念すべき日になった。合格による受験資格獲得をしたが、2016年度は後述の理由で、上位に位置する、技術士 総合技術監理部門の受験はあきらめて出願すらしなかった。同じ年に受かった上記とは別の大学同期は、密か?に総監を受けていて、今年1発で合格したのである。素直に祝福する反面、自分が受けなかったことを考えた。明らかに今年は異常(通常でないという文字通りの意味で、悪いという意味は含まない)な1年だったので、物理的な時間、精神的な余裕はなかったので、しかたがないとはいえ、どうすべきだったのか。

では、それが解消されるはずの来年度はどうか。新たな校務も交代して、教務主事補となり忙しくなりそうだが、大きな校務の掛け持ちはないのでコントロールはできるのではないか。でも、総監受験の決意はまだつかない。

香川高専に来て第4期となる、2016年3月以降を振り返ってみる。

第3期が終わっての総括
https://kazuh-hayashi.blogspot.jp/2016/03/4.html
第2期が終わった頃の総括みたいなもの
https://kazuh-hayashi.blogspot.jp/2015/04/blog-post.html
第1期が終わっての総括
https://kazuh-hayashi.blogspot.jp/2014/02/blog-post_28.html

2016年3月のできごと。港湾空港総合技術センターの助成金が2年連続で採択されたが、2年目を終えるにあたり、研究の柱でもある現場調査の場所決定が伸び伸びとなっており、3月に学生を3名連れて、土木研究所、港湾空港技術研究所で保管されている構造物調査に行ったことが思い出される。関東をレンタカーで走り回って、学生にもプラスになったであろうか。

4月からは、同じコンクリート系の教員が急遽に異動になったことを受け、新任の教員が採用されるまでコンクリートの授業を受け持つようになった。私は鋼構造と橋梁の分野の授業を担当していたので、コンクリートも両方となると、時間的に厳しかった。さすがにこれらの数の授業を行おうとすると、物理的な時間を割くようになるとそれ以外の外部の委員会の対応等はどうしても遅れるようになってしまった。土日出勤で家族にも迷惑をかけた。校務は、担任と学生副主事の大きな2つも担当。これは異動よりも前に決まっていたこと。

建設系の審議会、学識有識者、学会委員会など、学外で出席しなければならないものも多く、そのために時間を取ると、他が成り立たずで、相対的にあらゆる事に手が回らなくなったと思う。

できなかったというネガティブな事ばかり書いても発展はないが、この1年間でひしひしと感じたことは、それを乗り切るのはマネジメントであることを改めて身をもって体感した。

その割には、例年通り県外出張は出ていたように思う。外部で議論することが、研究にも教育にも繋がるので、それをやめてしまったら、全ての終わりだと思う。

秋からは若い新任教員も採用され、コンクリート分野では一緒にやっていくことになった。人を育てるというのも40歳になって明確に意識する必要が出てきた。

早い段階で学生を育てておくことは戦力にもなるし、若手も動員して皆でプロジェクトを行うことは、仕事もはかどるし、若手も育つ。何よりも私だけが背負っていても、何も動かないことを実感した。忙しい1年に遭遇して、これまでも人財育成が全然足りていなかったことを突きつけられたと思う。一見成果に見えていたのは、単なる自分が動いていただけであり、人を全然育てていなかったことが露呈した。ガツンと殴られた1年だったように思う。幸い、改善のための勉強も進め、いくつかの本質的な本も読んで目から鱗も落ち、いくつか実践に動いている。

一度無理をすると、全てのしわ寄せがボディブローのようにきいており、コンクリートの授業は減っても、3月になってもまだ余韻は引きずる。委員会報告書も含めて終わらせないと。

3月7日の卒業研究の最終発表(高専、大学で一番遅いのではと思う)に向けて、本科5年生の研究室学生は日々遅くまで頑張っている。他研究室なら、最終発表のとりまとめなどしている時期だが、未だに解析を廻したり、データを取得しているのは、明らかに私のマネジメント不足でもある。真摯に反省するとともに、本番に向けてベストを尽くせるよう、頑張るしかない。

その中で、明日夜から東京1泊出張、土曜日は現場1日立会いで、これから発表日までの間に入るのは物理的に痛いが,それも含めてマネジメントである。


ポジティブな活動としては、大きく次の3つが挙げられる。

一つは香川県コンクリート診断士会が11月に正式発足したこと。暫定発足とも言えるが、当初の準備会から脱皮し、30名を超えた。

フライアッシュの研究、取組みが実を結び始めた。刈り取るまでは行かないが、課題が明確になり、全国の研究仲間に助けられ、多角的に検討できつつある。フライアッシュの大家の先生は多数いるが、いろいろな切り口はあり、現場主義という分野では成果を出すべく頑張っている。

そして大きいのが、四国内のトンネルで始まった、品質確保のプロジェクト。品質を上げるには、材料、施工、そして設計という三つの柱。そのことが上手く回り始めたように思っている。

さらに、教員異動時に地元関係の引き継いだ研究も、蓋を開けてみると面白い。横浜国大時代にやった経験も生かせて、コツコツと現象の解明に取り組みたい。

家族を十分には顧みられなかった1年ではあるが、家族に支えられながら、病気もなく一年を乗り切ろうとしている。支えてくれた妻と子どもたちに本当に感謝している。これが4年の総括となるか。

第5期目は、自分自身の生産性向上に加え、人を育てることにこれまで以上に注力し自分の方法を確立すべき年ではないか。技術士総監は・・・・、決断しきれない。まずは成績確定して、進級認定会議が終わるまで安心できない。担任業務を一段落させないと。

2017年2月25日土曜日

雑用

雑草という植物はない、というのが昭和天皇の名言だというのは聞いたことがあるが、原本にあたったわけではないので、若干躊躇する。


教員という仕事をしていると、雑用という言葉が良く出てくる。生産性のない作業ということだろうか。雑用に追われて仕事ができないとか、雑用ばかりに注力せずに仕事をせよとか・・・。

反面、雑用をきちんとする人は信頼できるという話も聞いたりする。

その「雑用」とやらが、本当に不要なものかどうかはわからないが、相手にとって必要だが自分には時間の取られる作業であることもあるし、そもそもやらなくても良い形だけの仕事もある。


本当に組織にとって不要な雑用は、自分がその立場にあれば廃止しようとしているし、そうでない場合には、そそくさと作業したり、催促されるまで放置したり色々な対応をしている。

違った観点の雑用を取り上げる。
何かが上手くいかないときに、些細なことがボトルネックになってる事が多いが、それが一見華やかでないことがある。ディテールというのか。神は細部に宿ると比喩されることがあるが、このような雑用は、それに相当すると思う。

私はそういう雑用は、自ら買って出ているような気がする。それは、雑用と言うよりか、その作業をすることでボトルネックが物理的に取り払われ、物事が上手く回るのを実感できるから。むしろ、自分が恩恵を受けるからか。

正門から建設棟の間に土だまりができて雑草が生え、結局道幅が1m位狭くなっている箇所があった。気になってから1年以上経過するのだが、施設部に言う手もあったが、些細な所なので、わざわざ言いに行くのもなぁと放置していた。2017年の年始に出勤した際に、思い切って土砂を除去する作業をした。すると、事務の管理職の方も出てきていて、手伝いましょうと言っていただき、二人で1時間ほど汗をかきながら作業をした。

その結果、自動車が軽々とすれ違えるようになり、通る度にうれしさを感じる。とそういう話を同僚にしても、元々不便を感じなかったという。

何だかオチのない話になったが、角栓を取ると気持ちが良いように、私はボトルネックを取るのが好き。

大事なのは、今コレをやらねばならないときに、懸案の雑用に没頭しないこと。では、ブログを書いていないで、○○に取りかかります。

2017年2月13日月曜日

橋梁の維持管理

橋梁の維持管理に関するメモ

国総研資料 第 829 号
道路構造物管理実務者研修(橋梁初級I)道路橋の定期点検に関するテキスト
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0829.htm

非常に良くできている。ただし、既視感はある。色々な人が色々な資料を作るので、若干もったいない気もするが、よい物は利用する!

国総研資料 第 196 号
道路橋の定期点検に関する参考資料 -橋梁損傷事例写真集-
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0196.htm

国総研資料 第 748 号
道路橋の定期点検に関する参考資料(2013年版) ―橋梁損傷事例写真集―
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0748.htm



国土交通省→道路の老朽化対策
http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/yobohozen.html

鉄板のページではあるが、リンクの文字だけが続くと、苦手意識が・・・・。

以上は、きちんと勉強をしておきたいところ。

メモでした。

2017年1月30日月曜日

融合

私のミッションステートメントを更新しないまま今に至ってしまっている。更新すべき(追加すべき)所は、次のようなものになるのではないか。

・四国内での建設の取組みを通じて、地方を持続可能性のある豊かなものにする。


四国・香川での建設の取組みは非常に面白い。

・構造物目視評価、建設会社、生コンへ愚直にヒアリングを繰り返した経験
・四国でのコンクリートの品質確保の取組み
・フライアッシュ・銅スラグに代表される地元の建設副産物を有効利用することで、地元の様々な骨材の性能を改善したり、地産地消の取組みを実践
・橋梁の長寿命化の対策、橋梁点検とその活かし方

など、高松に来て取り組んできたことが、実は全てが繋がっていることに気づいた。それぞれの専門家はいらっしゃるが、材料から建設、マネジメントまで取り組んでいる研究者はそういないのではないか。独立して不安な時期もあったが、何とか自分流を確立できたのが、今年度40歳になった年だったように思う。

さらに、一人では無理なので、香川大学や、四国内の大学・高専の先生とも繋がりながら、一緒にやっていくことも必要と感じていて、今年度から布石を打っている。オール香川、オール四国、オール高専で取り組んでいくように仕向け始めた。

まだ話せないが、冒頭に示した、あるプロジェクトで品質確保の取組みが始まりかけている。その会議の中で、「林が望むことは何か」と聞かれた。意外な盲点であった。だが、そのことはきちんと話したつもりである。

まだまだ走り続ける必要があり、ゆっくり立ち止まることは難しい。

学生も、専攻科生、本科生、それぞれ頑張っていて、特にこの1ヶ月、とても成長しているのを感じている。

私も外の取組みで日々鍛えられている。私は成長しているだろうか。

2017年1月9日月曜日

コンクリートと別れを告げて

キャッチーなタイトルで申し訳ない。


不覚にも、9月行った人生初の人間ドックで要再検査が出てしまったため(そのような結果が出た間抜けな理由はほぼわかっている)、すぐに年末の病院が最終日の12/28に予約をして大腸の内視鏡検査を受けた。結果は全く問題ないということで、改めて安心。


さて、こんなに時間に追われる・時間が足りないと感じる1年を過ごしたのは過去になかった、と思っていたが、この12月から今までの1ヶ月はさらにグレードアップして鬼のようだった。

鬼のような時間に追われる中にも、研究に関して色々なプロジェクトが動き始め、それらは、私の40歳台の大きな核となると確信している。頑張りたい。四国でも私が関わるコンクリートの品質確保が始まったのは大きいと思う。より深くコンクリートにのめり込んで行くであろう。複数動いている委員会の複数が、なかなか手がつけられておらず、申し訳ないが、少しずつでも進めなければ。

さて、タイトルの件だが、これまで漫然と茹でガエルのようになっていたことに、別れを告げていくことにした。ひとつは、携帯電話のキャリア。SoftBankに入って10年以上たつが、今年の研究室の引越しで電波が入りづらくなったことがきっかけで、そもそも高い料金を払い続けることがバカらしくなった。現場調査で山の中に行くことも多くてそちらの電波も心許なく、やはり日本津々浦々回線が整っているのはdocomo回線だと思っていたので、ちょうど2年契約が終わった12月に思い切って切り替えることにした。高い携帯料金を払い続ける不毛さ、iPhoneなどの実質のローン購入というキャンペーンに組み込まれる不毛さを考えて、格安回線(MNVO)を検討することにした。電波自体はdocomo回線としつつも、格安回線会社とした。結果として、色々な使い勝手の良さから、1995年から一度も解約せずインターネット回線でずっとお世話になっているniftyの携帯回線となったが、とにかく、今まで7~8000円払っていたのが、一気に2000円程度まで落ちることとなった。

最近は余り使っていなかったが、私のかつての携帯のメールアドレスは、concrete@ソフトバンク であった。確か、大学院修士のときにアカウントを取ったと思うが、気に入って、手放せなかった。しかし、夫婦合わせて年間20万円近くも不毛に払い続けていることを考えると、一気に萎えてしまい、そのメールアドレスに、ソフトバンクに、別れを告げることとした。
ソフトバンクは、今使っているiPhone6ではSIMフリー端末にならないようで、エイヤッと、Appleストアで、iPhoneSEを現金買いした。ただし、料金プランが安くなったので、8ヶ月後には、端末料金の元が取れる。妻はソフトバンクをしばらくは継続するが、プランも見直して夫婦で結局年間10万円ぐらい安くなるようになった。

住宅ローンも、最近の低金利を受けて、銀行に相談に行ったところ、交渉は成立して月2000円下がるようになった。自分で考えずに、ただ惰性で払い続けることは、無駄であると改めて思った。その手続きは(結果として幸運にも忙しさがピークを迎える前の(正確には、今がピークかと思っていたら毎日毎日更新して、結果としてピークでなかったという感じだが))11月であり、さらにその後、トランプ大統領を受けてか、長期金利が上昇し始めたので、滑り込みセーフだったようだ。

忙しい中でモヤモヤしていた「日々の生活を適切に改善をする」、ということが実践できたことは精神衛生上よかった。そしてその成果が幸いにもお金の節約という目に見えるようになったのも素直に嬉しい。


年末に、久し振りにリアル書店に行き、前から欲しかった本と、たまたま運命のように出会った本を購入した。後者は、これまでの私の働き方を見直すよい本であった。自己改革はしてきたつもりであるが、まだまだまだまだ仕事の進め方は現時点で改めるべきことは多数あり、この本も参考にしながら、改善した方法でやっていきたい。

新年の出張は、群馬県前橋市から。明日から前橋2泊なのだが、前橋滞在は30時間、高松を離れるのは36時間というギリギリ日程。夜中に着いて、翌々日の早朝に出るヤツ。成果を出していきたい。